

時期により営業時間や料金が変わる場合がございますので、ご来園前にご確認ください。
それぞれの営業時間は以下の通りとなります。
カフェは7月1日~10月31日まで、毎週火曜日が定休となります。元旦は休業いたします。平日のバームクーヘンご購入は、併設している「ベリーベリーラボ」内で販売しております。ネットショップでは、時期に関わらず販売しておりますのでぜひご利用ください。
いちご狩りの料金は下表の通りです。個人・団体で金額は変わりません。
2022年12月24日~ 2023年3月 |
2023年4月~ 5月7日 |
2023年5月8日~ 6月中旬 |
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2歳以下 | 無料 | 無料 | 無料 |
3〜6歳 | 1,100円 | 1,000円 | 900円 |
7歳〜64歳 | 2,200円 | 2,000円 | 1,800円 |
65歳以上 | 1,900円 | 1,700円 | 1,500円 |
障害者 ※手帳提示 |
1,900円 | 1,700円 | 1,500円 |
団体様限定の選択可組み合わせプランです。内容・条件等を十分ご確認の上ご予約お申し込みください。
いちご 狩り |
ワイナリー 見学 |
大型温室+ ハウス見学 |
受入人数 |
料金 /1人 |
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いちご 狩り |
◯ | ー | ー | 20名以上 | いちご狩り 料金 |
ワイナリー 見学 |
ー | ◯ | ー | 15名以上 | 500円 |
農園視察 | ー | ◯ | ◯ | 15名以上 | 1,000円 |
今後のイベント予定計画をご案内しています。日程・期間・イベント内容などは都合により変更となる場合がございますので、来園前にご確認ください。
期間:3月いっぱい
卒業生割引
今年ご卒業の学生さんなら、3月限定でいちご狩りがお得になります。学生証をお見せ頂ければ100円割引致します。
期間:4月1日〜7日
新入生特典
新入生の方、先着15名様に「いちごチップス1袋プレゼント」いたします。小学生以上の方は身分証明書の提示が必要です。
期間:12月~6月【毎日開催】
いちご狩り
その日一番出来の良いハウスにご案内いたします!30分間いちごが食べ放題で、練乳はサービス&おかわり自由です。
期間:通年【毎日開催】
施設見学
ワイナリーや大型温室など、農園自慢の施設をご紹介します。専門のガイドがご案内し、ワイナリー見学ではワインの試飲も可能です。
※試飲は中止になっております。ご了承ください。
いちご狩りハウス
一棟で20アールほどの面積があります
いちご狩りハウス内部
冬でも暖かいいちご狩りハウスの内部
いちご用大型温室
大型温室は、いちごの生産から収穫までの効率性を考慮して設計されています。
温室内部
主に海外輸出向けのいちごを生産しています。1ヘクタールの超大型ハウスです。
コンピュータ制御
国内最先端のコンピュータ制御によるいちごの生産と実証試験を行っています
大型冷蔵施設
様々なニーズに対応できるよう、大型の冷蔵施設を完備しています。
夜冷庫
休眠しているいちご苗を起こし、生育を促すための夜冷庫施設です。
生育中のいちご苗
ハウス内のスペースを有効活用するため、段組でいちご苗を生育中です。
高設栽培
高い位置に苗を植える事でストロンが十分生育できるよう、ナイアガラのように下に垂らしています。
いちご加工棟内部
加工食品の多くはこの施設で作業が行われます
いちご加工棟・いちご製粉室
いちごの製粉や混合作業などを行います
いちご加工棟・いちご梱包室
いちご商品のパッキングや梱包作業を行います
ワイナリー棟・ワイン醸造室
ワインの醸造作業はとても広いスペースで行われます
ワイナリー棟・ワイン原料処理室
いちご・ぶどう・りんごの原料をこちらに搬入して、洗浄・粉砕処理などを行います。
ワイナリー棟・ワイン充填室
スパークリングワインに必要な炭酸もこちらで封入します。
薬草加工棟・メイン作業室
収穫した薬草・ハーブの洗浄・温風乾燥・加工処理が行われます。他、新商品の試作も行います。
薬草加工棟・粉砕製粉室
自然乾燥した薬草やハーブは部位分けされ、必要に応じて粉砕や製粉処理を行います。
ベリーベリーラボ
山元いちご農園限定のランチやスイーツを楽しめる農園併設カフェ&直売店です。
復興初期
宮城県山元町は未曾有の津波被害を受け、沢山の家と人命が奪われました。かつていちごがたわわに実っていた場所には、瓦礫と塩水の染み込んだ土地が残されるばかり。
いちごの産地だったこの町に、一日でも早くいちごを取り戻す。そんな熱い想いを胸に奮闘し続け、震災から一年を待たずして高設でのいちご栽培を開始しました。
復興途上
ベリーベリーラボ完成時。現在とは異なり、周囲が未だ閑散としていました。
ラボ内の商品ラインアップはまだ少なく、棚には空きがある状況でした。しかし、震災後初めて実った真っ赤ないちごの果実は、復興の灯のように思えました。
現在の農園
おかげさまを持ちまして、現在いちご狩りの最盛期には満員御礼の状況となっております。
今後はさらに多くのお客様にご満足いただけるよう、新たな事に挑戦しつつ日進月歩邁進していきます。
山元いちご農園事業マップ
当初は社名の通り、いちごの生産・販売のみを行ういちご農家でありました。
それが時を経るにつれ、ブドウの生産やワインの醸造に取り組んだり、ハーブの生産・商品化に挑戦したり、観光として楽しめるよう施設を整えたりと、6次産業を軸とした総合農園を目指しております。
復興から地域活性化に向けて
しかし、現状を見ると私達はまだまだ発展途上で、目標達成には沢山のハードルがあります。
ハーブ・ブドウの生産や、最新の自動制御による栽培施設の稼動、バームクーヘンなどの新商品開発は始まったばかりですし、観光農園としての施設整備もまだまだ十分とは言えません。
多くの方々が年間を通して山元町に来て楽しんでいただく事で、雇用の安定化を推進しつつ定住者を増やし、より地域が活性化していく事を望んでおります。
いちごの栽培に至るまで
震災前の山元いちご農園では元々、畑に直接いちごを植えて育てておりました。しかし復興ページでもご説明しましたように、津波の浸水によって土壌の塩分濃度が高くなり、今までの地植えによる栽培方法が使えなくなりました。
そこで新たな栽培方法の模索が始まり、結果ハウス内での高設によるいちご栽培が震災から数ヶ月経った後に本格始動しました。
栽培法も大事ですが、いちごの品種選びも農園としての方向性が決まるので大事なプロセスです。人やお金も限られた中で無駄なく生産・収穫するためには、栽培時期をずらしつつ、安定した収穫量が期待でき、同時にいちごの甘み・酸味・香り・硬さ・形・大きさなどそれぞれ特徴のあるものを選び出さなければなりません。あまり栽培品種を増やすわけにもいかず、甘みと酸味のバランスが良い人気品種「とちおとめ」、形が良く果肉が鮮やかな赤色の「にこにこベリー」、そして宮城県品種で大粒、かつすっきりとした甘みが特徴の「もういっこ」の3つに絞り込んだのは結果として正解だったと思います。
完熟したいちごをお手元に
当農園では、出来るだけへたの部分まで完熟したいちごを選別して販売しております。完熟であるためつぶれやすく、痛みやすいのでお手元に届きましたら早めに食べて頂くか、又はもぎたてをすぐに食べられるいちご狩りもお勧めです。
遠地に配送する際にはいちご専用の特別なパック「ゆりかご」を使用し、文字通り揺りかごのようにいちごを優しく包んでくれるので、配送時の揺れでもつぶれにくくなっております。ネットでのご注文もご安心ください。当農園の完熟いちごをぜひご賞味あれ!
いちご本来の風味を生かせるように
収穫したいちごを自社で加工する際には、いちご本来の味・香り・色などを出来るだけ生かすようにしています。
例えばジャムの場合は保存料などを使わず、いちご・砂糖・レモン果汁のみで作成しています。いちごチップの場合は、熱を加えると風味が落ちてしまうので、マイクロ波や低温乾燥など、風味が抜けにくい工夫をしております。
ワインへのこだわり
コンセプトは「ごまかしのない本物へのこだわり」。
素材・醸造・品質・風味、どれも妥協なく追求しています。
当農園のいちごワインは、下記のように「原料処理」「醸造」「品質管理」「充填」「ラベリング」の5つの工程を経て作られています。
![]() STEP1「原料処理」ワインづくりの最初の工程が原料処理です。 |
![]() STEP2「醸造」ポンプで送られた醪(もろみ)や果汁は「マスト」と呼ばれます。 |
![]() STEP3「品質管理」発酵中のワインを定期的に検査し、品質を管理する作業は大変重要です。 |
![]() STEP4「充填」発酵が終わったワインは瓶に充填されます。 |
![]() STEP5「ラベリング」最後は充填されたワインにキャップシールとワインのラベルを貼り付け、商品の出来上がりです。 |
![]() |
やまもとバームクーヘンの起こり
2016年の冬、山元町を通過する電車「常磐線」が再開しました。それに合わせて農園では、ワイナリーで醸造したいちごワインが誕生、以後農園のいちごを使用して、自社加工品を増やしていくこととしました。
いちごワインを作りたい、という思いとともに、農園では「バームクーヘンを作りたい」という思いも持っていました。農園のいちごの魅力をたっぷりと感じられる、ふわふわやわらかなバームクーヘンを作り、いちご狩りやカフェに訪れたお客様に召し上がっていただきたいという思いの下、いちごワインに並ぶお土産開発がスタートしました。
暗中模索からのスタート
とはいえ農園には、バームクーヘンの経験者などおらず、技術をはじめ何から考えていけば良いのか、ゼロからのスタートでした。農園としてどんなことをポイントとして売り出したいのか、またバームクーヘンを焼く技術は十分に身につくのか。はじめは製造施設が建っていなかったため、焼くことができず商品イメージが全く掴めない毎日でした。レシピの載っている書籍を見たり、パッケージの案を出してみたりと商品がない中でできることを進めていました。また、今後の製造でご協力いただけないか、県内の製菓専門学校へ依頼に伺いました。
作り方を学ぶため神戸へ
商品化の過程で本格的なスタートとなったのは、バームクーヘン焼成技術を教わるために8月神戸へ行った時でした。1年以上前から始まっていた事業でしたが、イメージが掴めないままだったので、やっと自分たちで焼くことができると思うととても嬉しく感じました。製造工程や必要物など、全体像が見え、バーム事業立ち上げがスムーズになりました。必要な資材のリストアップと購入を中心に着々と準備しました。
いちごらしさを出すため試行錯誤
おおよその焼成技術が身についたものの、いちごバームに使用するソースや材料はなかなか決まりませんでした。関係のあるパティシエの方にレシピ相談に行ったり、今のスイーツのトレンドを伺ったりしました。どんないちご加工品が利用できそうか、10月頃から材料を考え出しました。
発想の転換-自社のいちご商品をバームに
10月半ば、バームクーヘンの施設であるログハウスが完成しました。オーブンなど機械が設置されたのを機に、再度研修が行われました。準備・生地作り・焼き方まで、全体で満足なものが出来るよう励みました。
いちごバームの生地には、農園のいちごを使用したシロップやワインを使用。完成したいちごバームは、とても優しいピンク色に仕上がりました。またいちごを低温減圧という特殊な方法で乾燥させ、素材の風味をそのまま楽しめる「まるごろっといちご」を砕き、バームクーヘンの外側にコーティングしました。この真っ赤な粒が散りばめられたバームを、いちごバームクーヘンにしようと決まりました。
ログハウス「やまもとバーム」の完成!
同時にログハウスの店名も考案がスタートしていました。ここは一室が製造スペースで、他はお客様にご来店いただける直売所になっています。製造スタッフで店名をたくさん考え、社内アンケートを実施しました。可愛いイメージのあるお菓子屋さんにしたい、呼びやすい名前にしたいなど様々な意見が出た中、「夢工房 やまもとバーム」という店名になりました。「バームクーヘンを作っている施設ということがすぐわかるようにしたい」「山元町の復興や農業に懸ける夢を持ち続けたい」との思いで決まりました。
最初のお披露目
11月19日(日)、山元町で産業振興祭というイベントが予定されていました。農園では、そこでバームクーヘンを皆様にお披露目しよう、ということに決めました。いちごバームをメインに、プレーン、コーヒーのバームを作りました。また、食感がさくさくとしたハードバームも販売することにしました。当日はバームクーヘンのカット前、1本まるごと試食も実施。会場に訪れた多くの方々に、農園のバームクーヘンを手に取っていただけました。バームクーヘンはお子様でも、ご年配の方にも召し上がっていただけるため、お客様の年代は幅広く感じました。
これから
初めて多くのお客さまにバームクーヘンをご購入いただき、より力を入れて商品作りをしていきたい思いが増しました。12月には、「夢工房やまもとバーム」での販売がスタートしました。内装はログハウスのイメージに沿って、ナチュラルで温かみのある雰囲気にしました。ここではいちごジャムやハーブティーなど、バームクーヘンと合わせて楽しめる商品を陳列しています。
今年もいちご狩りで多くの方にお越しいただけるのを心待ちにしています。今年誕生したばかりの、山元いちご農園オリジナルバームクーヘン、是非お楽しみください。